IFSCC第30回 ミュンヘン大会

プレスによるオイルワックスゲル構造への影響及び化粧品への応用<ポスター発表>

口紅、ファンデーション、アイシャドウ等のメイクアップ化粧品の基剤として用いられるオイルワックスゲルの構造制御は、製品の感触、安定性に大きく影響を与えるため非常に重要です。 当社は、オイルワックスゲルに対しプレスによる圧力を与えることでその構造を変化させられることを見出し、そのメカニズムを明らかにしました。さらに、その技術を応用することで、独特な感触のファンデーションを開発することに成功しました。

パウダー製品のin vitro SPF試験方法の確立とin vivo SPF値との相関性確認<ポスター発表>

近年、紫外線の有害性が認知されてきたことにより、日焼止め製品の重要が高まっています。 日焼止め製品の紫外線防御能はヒトを用いたin vivo SPF試験によって算出されます。しかしながら、時間と費用が掛かるため、in vivo SPF値を精度良く予測することが求められています。   In vivo SPF値を予測する方法として、in vitro SPF試験があります。In vitro SPF値は試料の紫外線透過率を測定することで算出できるため、短時間で低予算です。しかし、乳化・油性剤型に研究の焦点が当てられており、粉体剤型の報告は確認できておりません。これは均一な塗布膜の作製が困難であることが原因だと考えられます。 本研究では、溶剤を使用して均一な塗布膜の作製することで、in vivo SPF値と高い相関性があるin vitro SPF測定方法の確立に成功しました。