トップメッセージ
株主のみなさまにおかれましては、日ごろより格別のご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
ここに当社グループの第68期中間連結累計期間の概況につきご報告申し上げます。
化粧品業界におきましては、国内では、メイクアップ製品を中心に消費マインドも大きく改善し、緩やかな回復・改善傾向が続いております。海外においても、化粧品需要は改善の傾向にあります。
当社グループにおきましては、国内・海外化粧品メーカーからの受注が増加し、特に国内におけるコロナ禍明けの新製品発売に向けた受注の波や、大口受注の獲得もあって、つくば工場第3期拡張等の設備投資によって実現した生産設備の稼働が向上しました。ただし、新製品の受注の波は沈静化しており、工場の稼働水準は一旦弱含んでおります。また、採用難による工数不足をまかなうための外注加工費の上昇や、原材料費や各種経費等もインフレで上昇していることから、各種コスト圧縮努力を継続し、収益性の維持・改善に取組んでおります。
このような経営環境下、当中間連結会計期間において、売上高は前年同期比29.2%増の9,505百万円となりました。営業利益は前年同期比70.9%増の489百万円、経常利益は前年同期比56.0%増の424百万円、親会社株主に帰属する中間純利益は前年同期比16.4%増の252百万円となりました。
今後も、化粧品需要の緩やかな回復・成長基調は継続していくと思われますが、全般的なインフレ、採用難や人件費上昇、金利上昇や為替変動等も継続しており、ロシアのウクライナ侵攻や中東情勢のような地政学的リスクも高止まりしている状況です。引き続き経済全般の先行き不透明感は残りますが、黒字の継続と成長に向けて「中期事業戦略ビジョン(2022-2026)」の諸施策を着実に実行してまいります。お客様の新製品ニーズに対応した処方のご提供や生産対応などの要請に応え、中長期的には化粧品へのクリーン・ビューティー、SDGs等への対応といった当社の強みを更に強化するなど、変化し続ける環境で業績の向上を図るべく更なる努力を重ねてまいります。
引き続き、一層のご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
代表取締役社長